(68)ケイト氏の誤算?     
2005年9月26日(月)晴れ

 ペンションを開業して13年、開業時からともに暮らしているハチ姫も今年13歳になり最近は寄る年波に勝てず耳も遠くなり目も霞んでよく見えないようである。散歩の時は地面に顔をこすりつけるようにして歩く姿に我が身を照らし合わせて体力が落ちているのはハチ姫ばかりではないとしみじみ思うのである。

 そんな訳で毎年夏の繁忙期のみ夕食のサービスを控えさせていただいて体力の温存を図ってなんとか夏を乗り越えているのであるがお部屋のお掃除や朝食のパン作りはいつもと変わらずあるので結局楽が出来るのはケイト氏一人ということになってしまう。そこでケイト氏も自分ばかり楽をしては申し訳ないとばかりに夜はカウンターバーをオープンすると言い出したのである。夕食を外で召し上がっていただくのでお車のお客さまはアルコールが飲めないから帰ってきてから飲みたいはずだと考えたようなのである。

 早速カクテルに必要なお酒や炭酸などいろいろ買い込んで来たまでは良いのであるがケイト氏はほとんどお酒が飲めないので今までカクテルを作ったことがないのである。本を見ながらああだこうだと何種類も作りそれをMrs.ケイトに味見をさせるのである。しかもこちらはお掃除の真っ最中なので昼日中からほろ酔い気分でお仕事をすることに。どうにかお客さまにお出し出来そうなレベルになりいよいよカウンターバーをオープンしたのであるが……。

 残念。ケイト氏の目論見は見事に外れてしまい殆どのお客さまはお部屋に直行なのでありました。開店休業の続いたバーは自然消滅とあいなったのであるがそれにしても仕入れたお酒はいずこへ消えてしまったのであろうか?

ひとり言索引へ/トップに戻る