| 野鳥観察にはまったケイト氏! (56) |
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2003年6月21日(土)晴れ ペンションの裏庭に半分枯れかかった大きな桜の木があるのだがある日ここにキツツキの開けた穴がたくさんあることに気がついた。何日か気をつけて観察していると一番新しい穴にせっせと巣作りしているアカゲラを見つけたのである。たくさん穴が開いているということはこれまでも毎年巣を作っていたのに違いないがまったく気がつかなかったのである。しかも恥ずかしいことに木をつついて穴をあける鳥の種類を総称してキツツキということもしらなかったのであるが巣作りしている鳥を本で調べてみるとアカゲラだということが判ったという訳である。しばらくすると穴の中からピイピイとかわいらしい鳴き声が聞こえてきたではないか。早速ケイト氏に報告するとすぐに飛びつく性格なので暇さえあれば巣を覗いているのであるがあまり巣に近づくと親鳥が近くから見ていて牽制するのである。ヒナの方も親鳥が鳴いて合図をすると静かにして身をひそめてしまうので何度も巣のそばには行けないのだ。するとケイト氏はいとも簡単に言うのである。「そうだあの木の枝を切れば台所からみえるじゃないか。よし今日はあの枝を切ろう。」しかし言うだけなら簡単であるがいざ木を切るのは誰かということなのである。力仕事はMrs.ケイトの仕事といつの間にか決まっているのだからたまったものではない。僕がはしごを抑えているから大丈夫だよというのであるが自分が切るつもりは初めからないのである。仕方がないからのこぎりを持って勇ましくはしごに登るとどこからともなく親鳥が現れて牽制の鳴き声だ。木の枝を切り始めるとその鳴き声たるや半狂乱状態で悲壮である。かわいそうなので手早く枝を切ることにする。どうにか作業を終えて振り返ると確かに台所がよく見えるようになった。親鳥も危害が無いことがわかったのか静かになったが今度はケイト氏が大変である。仕事もそっちのけで10分おきくらいに「今親鳥が餌をくわえてきた」とか、「ヒナが顔を出した」とかいちいちMrs.ケイトに報告をしに来るのである。こうなるとMrs.ケイトも写真に収めたくなってくる。しかしカメラは望遠ではないので巣のそばまで行かなければならず木の近くにはしごをかけて待っているのだが親鳥が牽制してヒナの顔も撮ることが出来ないのである。しびれを切らして巣のすぐそばでフラッシュをたいて撮ってみるのであるがヒナは身を縮めているらしく何も写らない。野鳥をカメラに収めるのは大変なことである。あきらめて戻ってきたがケイト氏の方は双眼鏡片手に気分はすっかり野鳥観察員である。 |