真夏の夜のハプニング! (29)

2000年9月6日(水) 曇り

 例年のことだが9月に入ったとたん観光客の姿がなくなり秋風の吹き始める小淵沢である。涼しくなると疲れもどっと一気に出てきたようで以前は温泉に行こうといってもなかなか行きたがらないケイト氏であったが今年は疲労が相当溜まったようでお客様がいなくなった最近は「今日は温泉に行くぞ」と一人でも出かけていくのである。

 というのも8月初めの頃毎日雷と夕立が続いた時期があったのであるが、ある日ものすごい雷が鳴ったのであった。おりしも夕食が始まったばかりのその時、まるで地震かと思うほどのドスンという音がしたかと思うと電気が消えたのである。しかし前にも食事中停電になったことがありその時の経験から慌てず騒がず電気がつくまでギターでも弾いていましょうと余裕のケイト氏にお客様も安心してろうそくの灯かりにロマンチックでいいね〜。と歌など歌っていたのであるが待てど暮らせど電気はつかないのである。Mrs.ケイトは何か様子がおかしいと窓の外を見ると前の家は電気がついているのだ。道路の向こうは線が違うのかと今度は裏の家を見るとやはりついているではないか。これはちょっと変だと感じたケイト氏もブレイカーを上げてみるのだがやはりつかない。あわてて電気屋さんに来てもらったら「これは雷が落ちたね」と言いながらブレイカーを動かすと電気はついたのである。まったく機械音痴のケイト氏なんだからと皆に笑われながらもこれで一安心と食事の続きを始めようとしたら今度は水道が出ないのである。お水が出なければ夕食は何とかしてもトイレやお風呂や朝食も出せないわけでさあ大変と先程までの余裕はどこへやら今度はボイラー屋さんに電話をと思ったら何と電話も使えなくなっていたのである。この辺からケイト氏の様子はただ事でなくなりもはやパニック寸前。何とか携帯電話で聞きながらあちこち弄繰り回すのであるがどうにもならず先程の電気屋さんにまた来てもらったらボイラーのヒューズが飛んでいることが判明。しかし問題はそのヒューズがないのである。電気屋さんのもっていたのはかなり容量の小さいもので一時間くらいしか持たないというではないか。何とかその水が出るうちに夕食を終えたのであるがもはやケイト氏の頭の中はヒューズのことでいっぱいである。とにかく端から電気屋さんに問い合わせた所やっとヒューズがある店が見つかりすぐに車で買いに行って来たケイト氏。やれやれと時計を見ると10時を回っている。もうぐったりで夕食を食べる元気もないのである。電話の方も連絡がとれたのであるがやはり一言「雷ですね」翌日早速来てもらったのであるが修理しても無駄です。の冷たいお言葉に呆然となってしまったケイト夫妻。真夏に電話が使えなくてはどうすることも出来ないのでとりあえず交換機を取り替えるまで外線を受けられるようにしてもらったのであるが内線は使えないままである。これが結構大変で母屋とも連絡が取れないのでいちいち行ったり来たりしなければならず疲労は倍増である。おまけにボイラーも壊れていたことが判明。冬ではないのでひとつ壊れてもお風呂は沸かせるのであるがいずれにしても手痛い出費と不便が重なりケイト氏にとってもハチ姫にとっても雷憎しの夏であったという訳である。

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