自分で自分を誉めてしまった! (27)

2000年6月15日(木) 晴れ

 一見行動的なMrs.ケイトであるが実は今日まで家から15分圏内しか車の運転が出来なかったのである。それも平日の車の少ない日と決まっていたのである。 実はMrs.ケイトは18才で免許を取得したのであるがその後の長い東京暮らしにほとんど車に乗ることもなくタンスの奥底にしまい込まれていたのだ。それだけならただのペーパードライバーというだけでどうということもないのであるが30も過ぎてから悪友達にそそのかされ自動二輪の中型を取得してしまったのだ。断っておくと決して暴走族などではなくいたっておとなしいグループで年に数回箱根などに日帰りツーリングに行ったり春と秋に一泊のツーリングを楽しんでいたのである。ところがある時栃木県の塩原温泉から矢板に向かう峠道で事故を起こしてしまったのである。忘れもしない峠のちょうど真中辺り右ブラインドカーブで車と喧嘩したのであるから負けるのは当たり前の話。そのまま塩原温泉病院に入院。半年お世話になったという次第である。悲しいかなその後はバイクどころか車に乗るのも恐くてしばらくはタクシーの後部座席でも冷や汗が出る始末だったのである。

 それからというもの車の助手席にすら乗れず運転なんて生涯出来ないだろうと思っていたのであるが……。ここ小淵沢は陸の孤島なのである。(ちょっと大袈裟)それでも最初はひたすら歩いて歩いて、たまにはマウンテンバイクならぬママチャリに乗って頑張っていたのであるが見た目には緩やかでも町全体が八ヶ岳の斜面にあるので自転車には向かず雨の日や寒い冬はどうにもこうにも動きがとれなくなってしまったのだ。そしてついに車に乗ろうと決心したのが3年前。最初のうちは車で5分もかからないテニスコート往復のみ。何しろ右ブラインドカーブが恐いので直線と左カーブしか乗れないのである。それでも徐々に駅前の細い道も通れるようになり銀行やスーパーも行けるようになったのであるがそれでも15分が限界のMrs.ケイトであった。

 ケイト氏は25m泳げれば100m泳げるのと同じで小淵沢で乗れれば東京まででも行けると励ましてくれるのだがその勇気がでなくて甲府はともかく清里までも行ったことがなかったのであるが今日ついに一人で清里まで行って来たのである。片道30分の所を50分かかるつもりで余裕をみて出発したのであるがなぜかやっぱり30分で着いてしまい肩の力が抜けてしまった。ケイト氏の言う通り道は続いていたのである。

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