顔から火が出たMrs.ケイト(25) 

2000年3月20日(月) 晴れ

 普段あまり外食をしないケイト夫妻であるが連休最終日お客様も送り出し一段落したので久し振りにランチに出かけようということになった。2時までに入れば良いのでお掃除を済ましてからと思ってのんびりしていたらいつのまにか1時半をまわってしまった。出かける時はいつもケイト氏の方が支度が遅いのだが今日はなぜかケイト氏に急かされてしまい慌てて出かけたのが失敗であった。着いてみるとかなりの人が待っている様子。とりあえず受付をして待つこと30分くらい。バイキングなので最後の方はお料理が無くなってしまうのではないかといささか心配顔のケイト氏。ようやく名前が呼ばれて前払いだというのでお財布を出そうとしたら何と中が空っぽ。慌てて出てきたので確認するのを忘れてしまったのだ。仕方がないので帰ろうというとケイト氏はこんなに待ったのだから俺はどうしても食べたいというのである。まるで子供なのだ。しかし出直すには時間がないし本日限りなので明日という訳にもいかずMrs.ケイトは困ってしまった。するとケイト氏何を思ったかさっき君が挨拶した人にお金を借りてこいと言うのである。その人というのは近くの人で顔見知りではあったが友人のお姉さんというだけでそんなに親しいわけではないのだ。そんな人にお金を借りるなんてとても出来ないと言っても聞く耳持たずでどうしても食べたいと駄々をこねるケイト氏にレジの人も驚いている始末。Mrs.ケイトは恥ずかしくて顔があげられないままに仕方なく中を覗いて見ると運良く(?)入り口近くのテーブルに捜す人物がいた。意を決して近づきおもむろに事情を話したところ快く貸してもらえたのである。

 がその時には既にホールは満席となっていたのである。結局私達二人だけが昼の間は営業していない隣の和食どころで食べることになってしまった。早速お料理を取りに行くのだが先程の醜態を一部始終見られてしまったレジの前を通らなければならずおまけに入ってすぐの所に例の人が座っているとなると目を合わせるのも恥ずかしくうつむき加減になってしまうMrs.ケイトなのである。しかも最後に人が殺到したので思うように料理を取ることも出来ず遠慮がちになってしまうのに一方のケイト氏は「おあずけ」をされた犬のようなものだから早くお料理を取ろうと焦ってしまい手当たり次第お料理を運んでくるのであった。バイキングなのに二人きりというのも妙に落ち着かずしかも別室なのでお料理の追加があってもわからないのである。そこは和・洋・中なんでもありなのだがお目当てのお寿司などはすぐに無くなってしまい見るに見かねてか和食の板前さんが表に出す前に裏から持ってきてくれるという有り様にさらに恥ずかしく味わうどころではない二人である。しかしそんなことにもめげず何度もテーブルとホールを往復するケイト氏。二人が帰ったテーブルの上には回転寿司のごとくお皿が重なっていたのであった。

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