ケイト氏緊張のテレビ初出演!(16)

1999年6月10日(木) 晴れ

 小淵沢にはケーブルテレビのローカル局で「にこにこステーション」というのがあ る。スタッフ総勢4名で運営しているので「にこにこワイド」と「にこにこスペシャル」 というのが主な番組であとは文字放送を流している小さな局なのである。「にこにこ ワイド」ではニュースやこぶちざわの最新の話題を放送しているのであるがこの中で 「小淵沢この人」という枠があって週に一人インタヴューに答える形式で人物紹介を しているのだ。そしてなんと先週はケイト氏に出演依頼があったのである。なぜか? カントリー音楽大好きでギターやバンジョーなど数本所有しているいわゆるお宅人間 というところがピックアップされたらしいのだ。今まではこの道一筋とか何かしら特技を持った人とかが出演していたのだがよほど人材に不足したのだろうか。とにもか くにも出演することになり取材はやってきたのだ。

 ケイト氏を知る人はわかると思うのだがとてつもなく恥ずかしがりやであがり症のケイト氏は前の日から落ち着かず何をどう話そうか頭の中はテレビ一色という状態。 いったいどうなることやらと心配していたMrs.ケイトだったが当日は朝からペンショ ン振興会の臨時総会があったりでインタヴューのことを考える暇もなくかえってそれが良かったのか思ったよりも落ち着いて収録は無事終わったのである。あとは放映を 待つばかり。そしていよいよその日がやった来た。とにかくビデオをセットしておい て二人はテレビの前に座ったのだが待ちに待ったその瞬間からケイト氏はまともにテ レビを見られないのだ。これがいつもかっこいいと信じていた自分なのかと目を疑っているのだから笑ってしまうのである。おれの頭はあんなに薄いのかとか、姿勢が悪 いしおまけに口はへの字じゃないか、とかいいながら恥ずかしさで居ても立ってもい られない有り様なのである。こんな姿が水曜日から一週間しかも一日六回も放映されたのであるから出るんじゃなかったと後悔しきりなのであるである。しかしである。 Mrs.ケイトにいわせれば上出来といえるくらいの出来なのである。いつもの落ち着かない話し方に比べれば自分の得意中の得意分野だけあってまあ心配していたほどでは なかったし頭の薄いのもいつものとおりで急に禿げたわけではないのだ。しかも二時間近くも収録して放映はたった七分という訳でいいとこどりして作成したのだからさすがプロと感心したものである。

 ところがあんなに恥ずかしいとか見られないとかいっておきながらビデオ見ようかと言い出すケイト氏。そしてビデオをつけるとやっぱりもういいから止めてくれ。いやもう少し見よう。ともう忙しいのだ。恐いもの見たさというのがあるがまるでそんな感じなのである。人には見せるなよとかいいながら内心は見せて欲しい訳でその心の内がが手に取るように分るMrs.ケイトである。
だが、しばらくしてテレビ見たよといってくれる人が出はじめたものだから大変。 もう自分のかっこ悪いことはすっかりわすれて有名人になったと思い込んでいるの だ。テレビといっても小淵沢だけしか放映されていないのにもう全国ネットに出たよ うな気分なのだからほとほと始末におえない超単純なケイト氏なのである。


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